9月の例会

平成27年9月5日土曜日、9月の例会を上石神井区民地域集会所で行いました。

例会に先立つ数日前、千川上水緑道についての意見交換が、練馬区道路公園課となされました。その中で練馬区から検討課題があると持ち掛けられました。まっぷすとしてはメンバー全員と協議して解決策を提案できればと考え持ち帰ることとし、今回の例会でその検討課題について話し合うことになりました。
検討課題としては、民家に隣接する部分に存在するケヤキ、アオギリなどの大木を低い木に置き換えていくかどうか、緑道の中ほど道路と交差する部分で緑道から緑道への横断の安全性をどう確保するかの2点です。
白図に絵を描いてイメージで示してみようという作業を行ってみましたが、机の上ではなかなか発想が広がらず苦労する中、実際に現場を見てみましょうという意見が出されました。それでは行く途中でちょっと軽いまちあるきも兼ねましょうということで、集会所を出発し現場に行くことになりました。
フットワークの軽いところがまっぷすの良いところです。

途中、新しくできたマンションの足元1階部分に併設されたカフェを外から見学しました。周辺道路とは味のある仕切りで隔てられています。材木を組み合わせて骨組みとし、その空いている部分に植物をしつらえ、目隠しとなるものの、通りから中の気配をうかがい知る事のできるパーテーションです。中のオープンテラスの人々は、まちあるきを行っている私たちの存在を知ってか知らずか、談笑に夢中です。いつもの歩き慣れた街並みも、皆さんと意見交換をしながら歩くとまた新たな発見があります。
そうこうしているうちに千川上水緑道に到着、まずは民地に隣接するケヤキの大木を確認しました。秋の深まるころ、ケヤキは黄色く紅葉しやがて落葉します。成長すると高木となり枝葉を大きく広げます。枝葉はお隣の敷地に越境し、視界を妨げ、雨どいを詰まらせ庭に落ち、ご近所の方の日々の生活を妨げてしまいます。かといって剪定作業を頻繁に行うために必要なお金を出すのは、区としては苦しいというところでしょう。定期的に見て回る人的資源も乏しく、住民から苦情が寄せられてから動き出すということが多いのではないのでしょうか。日本各地で課題として取り上げられ、処置を求められる何とも悩ましい問題です。
その後、緑道と道路との交差する地点に到着しました。千川通りと青梅街道に通じる生活道路が、千川上水緑道と交差します。この道路は千川上水緑道と交差する手前で鋭く左に湾曲し、そのうえ千川通りに向かって短いながら急な下り坂で形成されています。この道路の形状が、ドライバーが歩行者を目視しづらくしているのではないか、自転車が下り坂で速度を増して走行するのではないか、したがって車両と歩行者の事故が発生するのではないか、という危惧の念を抱かせてしまいます。
そこで現在、交差点付近で緑道を歩道に合流させる案が一つとして考えられます。車両と歩行者の交差する場所は湾曲部と坂を避け、なるべく道路の直線で平坦な部分で行えるようにする案です。この場合、緑道は交差点へ直進しなくなるので、代わりにたまりのスペースが生まれます。高低差のある緑道と歩道は、新たに斜路などでつながれます。
例会での話し合いの中で、斜路によって緑道を迂回させるとするならば、高齢者にとって斜路を下ってまた上るのは、身体的にきついものになるのでは、という意見が出されました。
もう一つの案は緑道から緑道へ直線的に道路を横断するものです。この場合、車両から横断する人の姿を見やすくするために、障害になる道路際の植栽や花壇の擁壁を整理する必要があるでしょう、と現場で検討されました。
また、この交差点の付近には、小さな公園があります。しかしながら人の手は入っておらず荒れ放題、緑道と公園を隔てているフェンスは放置されたままで、立ち寄ることもできません。せっかく存在感のある大きな桜があるのに、もったいないことです。
交差点付近の緑道の脇には、煉瓦で四周を囲んだ土留めのようなスペースがあります。植栽を施した、ひざくらいまでの高さまで煉瓦を積み上げたスペースもあります。煉瓦を積み上げて円形とし、円の中心部分に樹木を植えてあるものもあります。緑道が道路に突き当たる場所には、車止めのような柵が歩行者の歩く方向に並行に設けられ、足元には点字ブロックが埋め込まれています。
ドライバーからの周囲の見え方、公園と緑道の一体整備、桜の木の存在、遊歩道の斜路への計画変更における必要距離の確認、樹木植え込み円形レンガの存在、隣接する公園内のしつらえなどを現場で話し合いました。

現場での調査を終え、今回は青森郷土料理の居酒屋「あんべ」さんにお邪魔することにいたしました。食事では国産では青森が生産量一位であるニンニク、お酒では田酒や陸奥八仙を美味しくいただきました。